石鹸とシャンプーのアレコレ話

■石鹸のアレコレ
“石鹸”の元祖?にあたる“シャボン”が、日本に登場したのは16世紀。その頃交流のあったポルトガル人か、スペイン人によって伝えられたと推測されています。

シャボンの語源は諸説あるようですが、ポルトガル語ともスペイン語ともいわれています。

石鹸はポルトガル語では「Sabao」、スペイン語でも「jabon」だそうで、どちらもそれっぽい感じですね。(言葉の響きはフランス語っぽい感じもしますが・・・)

“石鹸”という言葉は、17世紀頃に明国から伝えられたそうです。シャボンが登場する最も古い文献として記録にあるものは、1596年(慶長元年)に石田三成が博多の豪商に書いた手紙だそうです。

シャボンに変わって石鹸という言葉が定着したのは、日本で石鹸が製造販売されるようになった明治の頃だそうです。

1873年(明治6年)、横浜の堤磯右衛門が日本で最初の石鹸製造所を創業。

初めは洗濯石鹸を製造。翌年、銭湯に欠かせない化粧石鹸を製造。その後、現在も有名な某企業が製造販売を開始。日本の石鹸産業の幕開けとなったそうです。

ちなみに外来語の方は、今となってはハンドソープやボディソープなど英語の「ソープ」が定着して、シャボンはどちらかというとシャボン玉のイメージから「泡」を連想させるかもしれませんが、「シャボン」のほうが下町情緒に合う気がするのは、昔から遊びや歌で親しまれてきた「シャボン玉」を思い出すからでしょうか。

■シャンプーのアレコレ
一方、“シャンプー”は英語がもとになっているようです。

シャンプーとは一般的に頭髪や頭皮を洗う洗剤のことですが、英語では洗髪そのものも「シャンプー」といいます。

ヒンズー語では“押す”を意味する言葉から“マッサージする”という意味で使われるようになり、“頭皮マッサージ=洗髪”の洗剤を指す言葉としてシャンプーが使われるようになったという説もあります。

だから、「石鹸」や「ソープ」は洗剤そのものを指すのに対し、「シャンプー」は名詞(洗剤)でも動詞(洗髪)でも使われるんですね。

女性に限っていえば、日本髪が結われていた頃は、髪が長く、髪の手入れは髪油で艶をだす習慣が主流で、髪油を落とすことは容易でなく、洗髪は月に何度もしなかったようです。その洗髪も、米ぬか・ふのり・小麦粉・豆粉などで髪の油分をとるということが基本だったそうです。

現在のようなお風呂で髪を洗うシャンプーは、昭和初期に“毛髪専用洗浄剤”が製品化されはじめました。1932年(昭和7年)、現在も有名な企業が固形のシャンプーを発売。この商品名から“シャンプー”という言葉が広まったそうです。当時は高級品だったとか。

やがて粉末のものが発売されてから本格的に普及しはじめ、その後使いやすい液体シャンプーが登場して一般的に。こうして家庭で洗髪する習慣が普及したそうです。